神奈川県相模原市相模大野のインプラントは【女子大前歯科】へ。インプラントの無料相談承ります。
相模原インプラントHOME > 治療案内 >根管治療について

根管治療について


歯科医師 川津 真紀子
経歴
  • 昭和大学歯学部卒業
  • 東京医科歯科大学歯学部専攻生修了
  • 東京医科歯科大学大学院卒業
  • 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 非常勤講師
  • 現在、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科客員臨床講師 および非常勤講師(兼任)
資格
  • 歯科医師
  • 歯学博士
  • 日本歯科保存学会会員
  • 口腔医学トレーニングセンター認定医

根管治療(コンカンチリョウ)とは?

「根管治療」とは,歯の内部の神経および根の先の周囲の疾患の治療です。
歯の根の中の管を「根管」といい、「歯の根の治療」、「神経の治療」、「神経を取る治療」、または「歯内療法」とも言われています。

現在は、歯を抜いてインプラントという治療法もあります。
しかし、ご自分の歯はできるだけ残した方が良いとされています。
進んでしまったむし歯には高精度の「根管治療」を行うことにより、歯を残せる可能性もあります。(ただし、むし歯の進み具合、根っこが割れているなど、状況によっては残せないこともありますが、診察の上、ご説明いたします。)
また、健康保険の「根管治療」では使用できる機械・器具および薬剤に制限があるため、最善の「根管治療」は自費となりますが、費用の面でもインプラント治療より安価です。

根管治療の種類について

根管治療には、以下のような分類があります。

  1. 抜髄(バツズイ)
    むし歯により歯の中の神経までおかされてしまった場合、神経を取る治療を行います。
    そのまま放置しておくと、神経が腐って歯の根の先に膿(ウミ)がたまり、さらに病状を悪化させます。
  2. 感染根管治療(カンセンコンカンチリョウ)
    以前に根の治療を行った場合、あるいは神経が死んでいる場合など、根の先の周囲の疾患の治療です。
  3. 再治療
    一度、根管治療を行っていて、2回目以降の治療のことです。
    そのため、難しい治療となることが少なくありません。
  4. 外科的歯内療法
    歯の周囲の骨にまで炎症が進んでしまったときなど、歯ぐきを開いて、根の先の感染した部分を取って、つめものを行う治療です。

根管治療の内容について

根管治療専門医では,以下のような機械・器具を用いて高精度の治療に努めています。

  1. ラバーダム防湿 ラバーダム防湿
    根管治療には、根管内を無菌化することが重要です。
    そのため、治療中に唾液が入らないように、口の周りにゴムのシートをつけます。
    これを行うと、治療の成功率が高くなることも報告されています。
    また、強い薬液を使って消毒をする際に、歯ぐきを保護する役目もあります。
  2. 実体顕微鏡(マイクロスコープ) 実体顕微鏡(マイクロスコープ)
    根管の構造は非常に複雑です。
    実体顕微鏡を使用することにより、肉眼で分からなかったことを確認でき、根管治療に非常に有用とされています。
    また、使用中に録画を行って、実際の画像を見ながら患者様に治療内容をご説明しています。
    この実体顕微鏡は、国内でまだ数%の医院にしか設置されていないと言われています。
  3. 断層撮影(トモグラフィー)「GC社製プロマックス」断層撮影(トモグラフィー)「GC社製プロマックス」
    根管は歯ぐきで覆われているため、肉眼では見えない部分が多く、治療にはレントゲン撮影が必要不可欠です。
    最近になって歯科でも、3次元的な撮影が使用され始めました。
    歯の断面を撮影することにより、その画像から必要なより多くの情報を得て、治療に活用しています。
    なお、医科のCTよりも被爆が少ないと言われています。
    自費治療を受診される患者様は、撮影費用を無料とさせていただいています。

  4. 徹底した器具の滅菌および消毒
    根管治療には、根管内を無菌化することが重要です。
    そのために、徹底した器具の滅菌および消毒は欠かせません。
    患者様に使用させていただく器具は、専用のパックで滅菌を行い、治療直前に開封いたします。

  5. 電気的根管長測定器「モリタ社製デンターポート」電気的根管長測定器「モリタ社製デンターポート」
    根管治療には、正確な根管の長さを測定することも重要です。
    しかし、根管は歯ぐきで覆われているため、肉眼で測定することは困難です。
    根管の電気的特性を利用して、正確な根管の長さを測定しています。

  6. 根管貼薬(コンカンチョウヤク)根管洗浄(薬液消毒)
    根管が樹枝状の構造のため、殺菌には薬液の浸透も重要です。
    担当医は大学院において、根管洗浄について研究していました。
    効果が最も高い最新の方法で行っています。
    ☆担当医の執筆論文『Spreading of root canal irrigants on root dentine.』(出典「Australian Endodontic Journal」2007 Aug;33(2):66-72.)

  7. 根管洗浄(薬液消毒)根管貼薬(コンカンチョウヤク)
    次回のご来院までの間に感染を防ぐため、根管内に薬剤を入れます。
    これまでには、薬剤による人体への影響が報告されています。
    そのため、安全で殺菌効果の高い水酸化カルシウム剤を使用しています。
  8. 特殊器具 根管乾燥
    根管を薬液で洗浄した後には、再感染を予防するため、乾燥することが重要です。
    根管は微細な入り口ですが、通常よりも極小な複数の特殊な器具を用いて行っています。
  9. ニッケルチタン製の器具 根管充填(コンカンジュウテン)
    根管内がきれいになったら、再感染しないように、緊密に詰めものを行います。
    その時は、曲がりくねった根管、つながった根管など複雑な構造に対応できるように、ニッケルチタン製の器具を使用しています。

  10. MTA(保険適応外の材料)
    この材料を使用する必要性は、診断の結果、または治療の結果、ご説明させていただきます。
    主に歯が薄くなってしまっている部分の補強(場合により根管充填および外科的歯内療法の逆根管充填の際)に使用します。
    高い封鎖性および生体親和性を有し、高い臨床評価を得ています。
  11. 「キャナル・ブルー」(メチレンブルー)
    この染色液は、破折部位の確認あるいは根管入り口の位置確認などに使用します。
    特に実体顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した通常の根管治療および外科的歯内療法で、有用とされています。

  12. 「GPXガッタパーチャリムーバー」
    この器具は、以前の治療で詰められていた根管充填の材料を、根管から取り除くときに使用します。
    特に、硬くなってしまっているときに有効です。
個室での診療

自費根管治療を受診される患者様は、個室で診療を行っています。
またご希望の方には、アロマの香りの中で治療を受けられます。



自費と保険診療における根管治療の違い

 根管治療は、ご自分の歯を残すために最も重要な治療になります。
しかしながら肉眼では見えにくい部分があり、根管治療は非常に複雑な構造から難しい治療になることが少なくありません。
ここではマイクロスコープ(実体顕微鏡)および断層撮影(トモグラフィー)を用いて高精度の根管治療を目指しています。

自費・根管治療ではラバーダム防湿、実体顕微鏡(マイクロスコープ)、断層撮影、効果の高い薬剤および特殊の器具を用いますが、保険診療では使用することができません。

根管治療は、歯の寿命につながる治療の1つです。
この治療が不十分であると、上部にセラミックや金など高価な被せ物をしても、後に悪くなる可能性が高くなってしまいます。
そのため、歯の寿命を延長させ、より良いかみ合わせが従来よりも長く保つようにするためには、高精度の根管治療が必要なのです。  

根管治療後の歯が割れにくく,予後をより長くするため,当院における精度の高い土台およびかぶせ物の治療をお薦めしています。(自費根管治療の後に行 う土台およびかぶせ物の治療は,原則として自費診療とさせていただきます.)

このような最善を尽くす根管治療のため、自費とさせていただいています。


1.診査
↓
2.診断
↓
3.治療について説明
↓
(必要に応じて)かぶせ物および土台を外す
↓
むし歯および感染してしまった部分を除く
↓
6.(必要に応じて)以前の治療で使用した詰め物を外す
↓
7.☆断層撮影
↓
8.根管形成・洗浄および貼薬
↓
9.☆実体顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して根管内を確認する
↓
10.根管充填
↓
11.根管充填後の予後確認*この後、土台およびかぶせものの治療へ
↓
12.定期検診→☆予後(治療後の経過)確認
これから専門医の根管治療を受診される患者様へ
  • 「根管治療」とは、歯の内部の神経および根の先の周囲の疾患の治療です。
    歯の根の中の管を「根管」といい、「歯の根の治療」、「神経の治療」、「神経を取る治療」、または「歯内療法」とも言われています。
  • 根管治療は、ご自分の歯を残すために最も重要な治療です。
    しかしながら、根管は非常に複雑な構造から難しい治療になることが少なくありません。
    希望される方は、健康保険の範囲内でも専門医の治療を受けられることが、当院の特長です。
    以下に治療における注意点を、挙げさせていただきます。
  • 根管治療には、根管内を無菌化する事が重要です。
    そのため、治療中に唾液等が入らないように、うがいを頻繁にすることはできるだけ避けていただける様に、お願いたします。
    また、お口を開けたままにして治療させていただきますので、顎が疲れてしまうこともあります。
    つらいときには、教えていただけると幸いです。
  • 治療回数については、根管内の状況によって異なりますが、つめたりするむし歯やかぶせ物の治療よりも、一般的にかなり多くかかます。
  • 治療中は、細い根管内を治療していますので、歯が押され不快に感じてしまうこともあるかもしれません。
    (特に根管内が硬く、さらに曲がっていたりする場合に顕著です。)
  • 現在お痛みがない場合でも、治療により一時的にお痛みや腫れてしまう可能性もあります。
    万が一、根っこが割れていることが分かった場合には、歯を残せなくなってしまうこともあります。
  • ただし、健康保険の「根管治療」では使用できる機械・器具および薬剤に制限があるため、最善の「根管治療」は自費となりますが、費用の面でもインプラント治療より安価です。
    <自費根管治療・再診料>
    3,000円
    <治療費>
    前歯
    40,000円
    小臼歯
    60,000円
    大臼歯
    80,000円
    隔壁
    3,000円(別途)
    外科的歯内療法
    50,000円(別途)
    MTA(材料費)
    10,000円(別途)
    *現在,医療法人社団・蓮優会における自費・根管治療は,世田谷通りデンタルケアで行っています。
  • 専門医における健康保険の範囲内での根管治療は、初回を除き原則として30分とさせていただきます。
    (自費の根管治療では、原則として50分です。)
    完全予約制のため、予約時間には余裕をもってご来院いただけます様、お願い致します。
  • 途中のまま放置してしまうと、お痛みや腫れてしまう可能性もあり、さらにひどく進行してしまうと歯を残せなくなってしまうこともあります。
    継続的なご来院も、お願い致します。
TOPページへ