TOTAL HEALTH PROGRAM T.H.Pトータルヘルスプログラム
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T.H.Pとは
口の中には、常在菌としてたくさんの悪玉細菌がおり、そのひとつに歯周病菌があります。歯周病菌は口の中の糖分を栄養源として増殖し、ひとつの集合体となります。これを『プラーク』(歯垢)といいます。このプラークを温床として歯周病菌が毒素を出し、それが原因となって歯周病を発症してしまいます。
歯周病の発症・進行を防ぐためには、 “歯周病菌の温床となるプラーク”を徹底的に除去し、歯周病菌をはじめとする悪玉細菌が増殖しない口腔内環境をつくることが必要です。つまり、現在の口腔内環境をリセット(解消)し、口の健康の維持・管理の方法を確立することが大切になります。
現在の日本の医療保険制度には、施術回数・時間、使用できる器具・薬剤などにさまざまな制限があります。そのため、一時的に歯周病の症状を緩和できても、残念ながら、根本的な改善は望めません。しかし、生涯口の健康を維持するための理想的な治療を諦めてしまうと、自分自身のQOL(生活の質)の維持・向上が難しくなってしまいます。
歯の健康大国といわれる北欧・フィンランドでは、優れた予防・管理が行なわれています。蓮優会では、その予防・管理方法を現地で徹底的に調査・分析して、それを日本人に適応するようシステム化し、皆さまが生涯口の健康を維持してQOLを高められるよう『T.H.P』(トータルヘルスプログラム:根本的歯周リスク除去システム)をご提供しています。

歯周病が引き起こす大きなリスク
『歯周病』は口腔感染症であり、日本人が歯を失う理由の大半を占める病気です。
では、歯周病はどのようなリスクを引き起こすのでしょうか。健康な生活を送るためには、このリスクを知ることが大切です。
歯周病には、以下のようなリスクがあります。
- 歯槽骨(歯を支える骨)が溶け、最終的に歯が抜け落ちる
- 心臓病、血管障害、糖尿病、誤嚥性肺炎、早産など、死に直結するような全身疾患を引き起こす
歯周病は、“食べる”という人間の生命に関わる活動を困難にするうえ、 死に直結する病気を引き起こす、まさに “死の病”といわれる恐ろしい病気なのです。
T.H.Pの施術意義と診療の流れ
長寿高齢化が進む日本では、『セルフメディケーション』、つまり『予防メンテナンス』の習慣を取り入れ、生涯健康を守る必要があります。
そのためには、現在抱えているハイリスクな口腔内環境をリセット(解消)し、予防メンテナンスが有効に機能する環境をつくることが大切です。それを可能にする最善の方法が、蓮優会がご提供する『T.H.P』(Total Health Program)なのです。
T.H.Pで、口の健康の維持・管理の方法を確立し、生涯健康に過ごせるようにしましょう。
T.H.Pは、主に以下のような流れで行ないます。
血糖値の測定
プラークの付着具合のチェック(染め出し)
歯磨き指導
全顎イリゲーション(歯周ポケットなどの洗浄)
歯周病組織検査(歯周ポケットの深さや歯の動揺度などの検査)
PMTC(機械によるクリーニング)
フッ素塗布
使用薬剤の説明
医師の視診・ペリオプロテクト印象採取(歯周病菌除去治療に使うマウスピースの型取り)
全顎SPR(スケーリング・ルートプレーニング:歯根部分の歯垢・歯石除去)除菌プログラム
使用薬剤の説明
T.H.Pによる治療効果について
28本すべての歯が残っている方が、蓮優会のシステムで治療を受けた結果です。治療効果をご確認ください。
歯周ポケット検査

治療前は、口全体に中等度の歯周病を確認できます。
治療後は、ほぼすべての歯で正常値を示すようになり、大幅に症状が改善しています。
口腔内写真画像・顕微鏡画像

日頃の歯磨きが丁寧に行なわれているため、見た目の汚れはほとんど確認できません。
しかし、歯ブラシの届きにくい歯周ポケット(歯と歯肉の間)などのケアが不十分で、歯周病の症状が進行しています。
ガスクロマトグラフⅠ

『ガスクロマトグラフ』は、口臭の程度と、その口臭の原因を特定するための特殊な検査装置です。
口臭の成分により、硫化水素(舌苔由来)、メチルメルカプタン(歯周ポケット由来)、ジメチルサルファイド(消化器官由来)のどれに該当するかがわかります。
ガスクロマトグラフⅡ

すべての要因において、明らかに口臭を感じられるという結果が出ました。
治療後は、すべての要因がなくなって口腔内のリセットが完了し、食事指導などのもと、内臓由来による症状が改善しています。
人間の歯は、一度失ってしまうと残念ながら二度と生えてきません。そのため、今ある自分の歯の健康を維持することが何よりも大切です。しかし多くの方は、歯の健康を失うまでそのありがたさを実感できません。
自分では健康だと思っていても、気づかないうちに進行してしまうのが歯周病の恐ろしさです。的確な検査で、自分の口腔内環境の現状とリスクを把握し、早期回復を図ることが望まれます。
T.H.Pの価値

生涯自分の歯で生活するために、口腔内の状態を精密に検査し、データとして記録します。また、状況に応じて全身のリスクも管理し、継続して健康を維持します。
このT.H.Pは、健康保険を適用できない自費診療なので、治療費が高額になります。日本では80歳までに平均して21本の歯を失い、残りが7本になってしまうという残念な現状がありますが、それを経験するより、自費診療でも一度T.H.Pを受け、QOL(生活の質)の維持・向上を選択する方が良いのではないでしょうか。
失われる1本の歯の価値は、現在、歯を失ったときの治療方法のひとつ、インプラント治療(人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療)を受けることを考えても、50万円以上だと思われます。
これに対し、T.H.Pの費用は、歯周病の程度により異なりますが、平均して1本の歯の価値のたった5分の1程度です。この治療方法を受けた方は、20本以上自分の歯を残せると思われます。この将来の展望から考えると、T.H.Pは利益率の非常に高い自己投資といえます。
治療後の再評価で、治療前に想定していた結果が得られない場合は、無料で再治療させていただくので、ご安心ください。
歯科医師から、「この状態では手遅れです」と言われる前に、また、「歯周病が気になる」「家族から口臭を指摘される」「朝起きると口の中がネバネバする」「りんごなどをかじると歯肉から血が出る」「体調がすぐれないとき歯が浮くような感じがする」などに該当する場合は、一度『歯周病菌検査』(歯周病菌がどの程度潜んでいるかを調べ、その種類や数をより正確に把握する検査)を受け、口の中の歯周病菌の状態を把握しましょう。